朝顔の茶会
利休の有名な話に、秀吉が利休の家の庭に朝顔が見事に咲いたことを聞きつけ、朝顔の茶会を催すように伝え、楽しみに行ったという話があります。
蓋を開けてみると、庭の朝顔は全部取り除かれており、茶室の床に見事な1輪だけが生けられていたといいます。
その1輪を際立たせるために、庭の朝顔は見事になくしてしまったという話です。
お茶会などを行うと、やれこれも、やれあれもと豪華な品々をお披露目したくなりがちです。
何を見るのが大切なのかわからないくらい、目移りがします。
今回はこれを際立たせよう!後はあるもので脇を固めれば良いか。
ふと今年の初釜でそう考えてみました。
社中の印象に残ったのは、やはりそのお茶碗だったようです。
お茶会を催す気持ちが、少し楽になった気がします。
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