2023年初釜
今年の初釜は2月4日。少し遅めではありましたが、客側6名、亭主水屋側6名の計12名の社中と共に、正午の茶事を行いました。
お客様は、お茶事が初めての方も多く、なかなかの緊張ぶりでした。
裏方さんは、それぞれに役割分担(各手前、汲み出しを出す人、半東をする人、煙草盆や腰掛待合を整える人などなど)をし、それぞれの役割を一生懸命務めてくれました。
お疲れ様でした。みんなへろへろでしたね。
でも実は本番は、全体の3割くらいなのです。
本当に大変なのは、道具組をし、それを清め、セッティングして提供し、改めて道具を清めて乾かした後、しまう。これに7割の労力を使います。
そしてもう頭の中では来年の道具組を考えているのが、私たち茶人なのです。
何より楽しみ7割、苦労3割でもあるのです。
初釜お道具
‹待合›
軸(大宗匠筆 寿以山 寿は山に似たり)
タバコ盆(升)
火入(瓢形 檜垣 良多 ひがきりょうた)
湯のみ(六瓢 八代吉向十三軒 きっこうじゅうそうけん)
‹ 本席›
軸(淡々斉筆 瑞光満乾珅 ずいこうけんこんにみつ) 柳 福鈴 飾り炭
‹ 炭›
釜(鶴釜 三代 與齊 よさい)
羽根(白鳥)
火箸(清五郎 鳥頭七宝)
灰器(炭台)
香 (大宗匠お好み 松栄堂 彩雲)
香合(中村翠嵐 ぶりぶり )
釻(淡々斉好 清斉作 木賊釻(とくさかん))
‹ 濃茶›
お茶(大宗匠お好み 一保堂 郁代の昔)
お菓子(花びらもち 若柳)
皆具(中村翠嵐 青海波)
茶入(古美濃)
仕服(一重蔦小牡丹)
茶杓(誡堂 千福)
茶碗(十一代三輪休雪 鵬雲斎大宗匠箱書)
‹薄茶 ›
お茶(大宗匠お好み 丸久小山園 瑞泉の白)
お菓子(干菓子 梅とせんべい)
棗(松斉 鶴)
茶碗(九代大樋長左衛門 大宗匠箱書)
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