充分ちょうだい致しました
お薄をいただいた後に、次の方から、「続いていかがですか?」と、問われることがあります。
皆さまに行き渡っていないのに、「それでは」と、続けていただく事は、しない習いになっています。
その時に「充分ちょうだい致しました」と言うことがあります。
でも、お薄は皆さまに行き渡った後に、お代わりをして良いのです。
充分ちょうだいしたのに、お代わりするの?ってことになります。
ここは「どうぞ、お飲み下さい」と言う方が、すっきりしますね。
「充分ちょうだい致しました」は、お正客さまにお代わりを問われた時に使うと良いと思います。
なお「もう一服いかがですか?」は、お正客さまが皆さまにお代わりを問う時に使う言葉で、続けていただく事を問うときに使うべきではありません。
ここで「充分ちょうだい致しました」と言おうもんなら、お代わりが絶対できなくなりますから。
言葉を決まり文句の様に使ってしまうと、意味が通じないことがあります。
お茶席での言葉は、自分の思いを言葉として表すのが良い様に思います。
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